タカタアグリコンソーシアムの農福連携の口火を切ったのが
ドメーヌミカヅキさんのりんご畑
まだ春を迎える前の圃場ではりんごの枝を剪定した枝の処理があります。
これがなかなか膨大な量で、ドメーヌミカヅキの及川さんも
これらを一人で作業されていたとのこと。
今回、農福連携で手を挙げてくださったのは陸前高田の就労継続支援B型の青松館さん。 普段はリネンクリーニング業や清掃業を主な受託とされており、農福連携は初めて。
まずはりんご畑の圃場に落とされている剪定枝を1箇所に集める運搬の仕事から連携は始まりました。
農家と福祉をつなぐコーディネートの流れとしては
①現地視察と両事業者の引き合わせ
②スプレッドシートで作業日程の共有(必要人員と参加可能人員の把握)
③現地での定着支援
を主に行い、調整業務を行います。
圃場での仕事内容や時間、求めるところなどを事前に確認します。
その後の現場では、実際にコーディネーターは現地でも仕事を一緒に行います。
これは実際に作業量や負担量を把握することと、実際にコーデイネーターが仕事を体験することで、その後現場でアドバイスやサポートを行う定着支援ができるからです。
負担は半分に喜びは2倍に
福祉就労は施設外就労といった形で職業指導員1名と利用者さん2〜3名の1チーム(3〜4名)で現場に入ります。
普段1人で作業されていた及川さんの作業も3〜4人が現場に入ることで、単純に作業量は数倍になり時間短縮、その間及川さんは別な仕事に従事できました。
青松館の皆さんも、慣れない外作業でも普段の内勤から外で仕事ができたことでリフレッシュが図れたとのことで、利生者さんたちも肉体労働に満足度があり、農家さんと福祉事業所の、互いに負担軽減と仕事がある喜びとで、需要と供給が行き交いあった瞬間でした。りんご畑の農福連携はまだまだ始まったばかり。
文:鈴木 拓