タカタアグリコンソーシアムについて
この春、岩手県陸前高田市において『タカタアグリコンソーシアム』という団体が立ち上がりました。
みらい創造財団朝日のあたる家を幹事団体とし、他7名の農家さんとコンソーシアム(共同事業体)を組み、共に農福連携(農業×福祉)を推進していきましょう、といった理念をもつ団体です。
単に福祉に仕事を切り出す、人手不足問題を福祉と連携する、といった従来の始点的なところの農福連携ではなく、農業や産業の持続化のためのパートナーシップを目的とし、農業を通じて社会参加支援の受け皿になろうといった目的もあります。
きっかけは国の休眠預金活用事業
大規模農家に就労支援機能を内在化させよう、といった公募フレームにコンソーシアム応募が可能ということで、陸前高田の若手就農者の方々にお声かけし、皆さまのご賛同のもと『過疎化地域における若手就農者チームによる農福連携基盤構築事業』として複数年計画策定のもと応募し、無事に採択をいただきまして、2023年春より陸前高田にて農福連携を走らせています。
チームだからできる農福連携へのアプローチ
いち農家さんといち福祉事業所との農福連携は県内でもよくある話ですが、単発の仕事であったり、季節だけの仕事であったり、もよくあります。
そこで私達は年間を通じて就労機会の創出とパートナーシップをとれるように結成時で7戸の農家さん(イドバダアップル、ドメーヌミカヅキ、ひころいちファーム、farmkoganeyama、Hsファーム、北限のゆず研究会、軍見洞農園)とチームを組み、それぞれの時期の仕事や連携できそうなところを出し合いながら年間を通じての連携受け入れを準備しています。
果実だとゆず・りんご・ぶどう・いちご等、野菜だとピーマン・とうもろこし・ネギ・生姜など、その他お米やビール麦など、作物はさまざまです。
陸前高田のそれぞれの農作物への関わりから園地整備や定植、収穫、選果、発送補助、加工、など準備しています。
チームだから出せるスケールメリットを活かし、就労継続支援B型事業所をはじめ、福祉だけではなく、広く農業を通じた社会参加支援を目標とし、就労支援センター各種の方々の受け入れにもつなげていきたいと思っています。
農福連携で目指すみらい像
まずはご賛同いただいた農家さんの生産を支えるところも重点です。
農業への参加人口を増やし、生産を支え、農地の拡大や遊休農地、耕作放棄地の活用を目指し「農業の活性」「産業の活性」「社会参加の活性」に寄与し、持続可能な農業の新しいかたちの創出をタカタアグリコンソーシアムは目指し、活動していきます。