農福連携進捗


2023/4/13

「今日もどこかで農福連携3」〜ぶどう畑編〜


タカタアグリコンソーシアム今日の現場は

ドメーヌミカヅキさんのぶどう畑
陸前高田市米崎町松峰のぶどう畑でアルバリーニョの植樹を行いました。
まだまだ開墾したばかりのこの農地、ぶどう畑へなるにはこれから少々月日を重ねます。

アルバリーニョとは

アルバリーニョはイベリア半島の北西部を原産とする白ブドウで、スペインの白ワインを代表する高貴な品種と言われています。
果実は小粒で緑色をしており、房も小ぶり。果皮が厚いため多湿な環境でも病害に強い品種とされ、日本でも新潟県や大分県でも栽培され始めています。
いずれの産地にも共通するのが「海に近い場所」であることから
「海のワイン」と呼ばれています。

植樹の説明

及川さんがアルバリーニョを選んだ理由は
アルバリーニョが「海のワイン」であることに加え
原産地であるスペイン・ガルシア地方リアスバイシャスはリアス式海岸の由来にもなっており    またテロワール(土地の特色)も陸前高田に似ていて
陸前高田も「南向き斜面」の街であるため、日照量が確保でき、さらにリアス式海岸による静かな湾の海面が鏡の役割を果たし、より日照量を増幅させることができ
アルバリーニョの栽培にとても適しているのだとか
さらに産業化を見据え、単一品種にすることで管理をしやすくし、関わり手を増やしやすい事
単一品種でも、それぞれ栽培する小さな土地の違い(日照条件や高低差)から
区画ごとのワインの特徴を出すことでバリエーションを創造することも視野に入れています。


といったことは、ネット記事や関連掲載誌でかなり紹介され尽くしているのですが
実際の及川さんは実にシャイで綿密さを内に秘めた戦略家であるし、実際は生産管理における一人労働の部分の負担も人一倍感じていました。

アルバリーニョの苗木の説明をする及川さん

風土がおりなす作業風景
誰かが誰かを支えながら
協力しながら支える産業構造

青松館の利用者さん

その始まりとも言えるこの現場を見ていると
みんな施設内作業だけでなく
畑においでくださいな、と強く勧めたい
自然界でも酸化と還元といった代謝活動がありますが
それは人間も同じ

植樹産業の様子

施設の中にだけいないで
地域や自然活動の場に参加することで
還元されるものもあるのだと
現場にいて感じます。

自然と人との代謝活動
それも大事な循環なのだと

植樹の後は水やりのバケツリレー

文:鈴木 拓

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