産福連携



実績


2023/11/15 北限のゆず研究会

「北限のゆず研究会」提供のゆず料理を味わう


本日の目玉「北限のゆず」づくしの料理

 11月15日(水)に、定例である月1回の「みんなでごはん」が開催されました。
今回の目玉は、北限のゆず研究会提供のゆずを使った料理。
 陸前高田市では200年以上前から親しまれている「ゆず」ですが、
旬でもあるこの時期に地域の方々に食べてもらいたいという想いから実現しました。

【本日の献立】
・青椒肉絲(チンジャオロース) ※ピーマンは「ファーム小金山」さんから提供。
・ゆずなます
・漬物(ゆず風味)
・きのこ汁(ゆず風味)
・ゆず雁月 ・白飯

健康寿命を延ばす「みんなでごはん」

 人生100年時代といわれる超高齢化社会。
医学の進歩により平均寿命が延びる中、元気な身体でいきいきと暮らす健康寿命が重要視されています。

 「みんなでごはん」の取り組みは、「残存能力の活用と孤食を防ぐ」ことを目的としており、
毎回平均で30名ほどが集う人気の企画です。
食べること、それ無くして人は生きられません。
 調理から食事をするまでの一連の動作は、手先を鍛え、
しっかり噛むといった脳の活性化にもつながります。

 また、大勢で会話を楽しみながら食事をすることはストレス解消となり、
皆さんにとって心身ともに若さの秘訣になっているようです。
 「調理がリフレッシュになる」「味付けなど、新しい調理法が分かる」「いろんな方と交流できる」など、
月1度の「みんなでごはん」を楽しみにしている様子でした。

「農福連携」だからこそ実現した企画

 この日提供されたゆずは、TAC(タカタアグリコンソーシアム)と
北限のゆず研究会との「農福連携」によるコラボ企画によるもの。
 農家さんが大切に育てた野菜や果物の中には、
キズものや規格外で販売できないものもあります。
 この企画は、本来は廃棄されてしまう食材を余すことなく使ってもらいたいという農家さんの想いと、
福祉事業を通して旬である新鮮なゆずを地域の方々に有効活用できるという
互いに嬉しい連携なのです。

栄養満点のゆずで心も体も元気に

 ゆずは原産地の中国では「薬」として用いられているほど健康に良い食材といわれます。

 昔からゆずは「捨てるところがない」と言われますが、
特にゆずの皮には果汁の4倍ものビタミンCが含まれており、
免疫力を高め風邪などの感染症を予防し、病気の回復を高める効果があるとされています。
 血行を良くし、中性脂肪の改善や血中コレステロール値の改善作用などがあり、生活習慣病予防にも。
 そして、ゆずの香り成分には抗菌・鎮痛作用や気分を落ち着かせる効果などがあり、
何をとっても栄養満点な「ゆず」なのです。

 料理が並べられ、席についたみなさんの第一声は「いい香り~」でした。
 見た目も華やかで、爽やかな香りが漂う料理を囲み、参加者の顔もほころびます。
 ジャムにするぐらいしかゆずの調理法をあまり知らなかったという方もいて、
「ゆずは料理に何でも合う」ということを改めて実感したようでした。

 中には久々に参加された方もいて、
「この日を楽しみにしていました。
スタッフの方も良くしてくれるし温かい方たちなので(食事会が)生きがいになっているんです。
今日は、久々の朝日のあたる家の手料理を大変美味しくいただきました」
と感無量の様子でした。

 また、
「震災直後から、どこにも行く当てがなかったとき、ここに来て救われました。
本当に有難い場所。
皆さんと会えるし、今後も毎月参加します」
という方もいらっしゃいました。

 栄養もしっかりと摂れ、心も体も元気になる「みんなでごはん」。
 来月も楽しみですね。

取材・文:戸羽美智子

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