ひっつみ汁のお振る舞い
2023年9月23日(土)快晴
岩手県では初となる株式会社Snow Peak直営のキャンプ場が
この度陸戦高田市小友町にグランドオープンとなりました。
こちらのキャンプ場は旧:モビリアキャンプ場でした。
震災前は東北では海の見えるキャンプ場として5星評価の素敵なキャンプ場でした。
東日本大震災後は仮設住宅が設置されていていたことから
長らくキャンプ場としての姿はお休みしており、仮設住宅の暮らしを支えていました。
震災から10年が過ぎ、2022年は仮設住宅は撤去となり
岩手県による再整備事業として、この度Snow Peakが指定管理先となりリニューアルを迎えました。
朝日のあたる家でも準備段階からご縁があり、今回のOPEN記念マルシェのお手伝いであったり
キャンプ場環境整備としての福祉就労連携の調整であったり
コーディネートのサポートをさせていただいておりました。
今回、岩手の郷土料理「ひっつみ汁」を
グランドオープンにお振る舞いしていただきたいと要請をいただきまして。
喜んでご協力させていただきました。
そして今回、そのひっつみ汁400食を作っていただいたのは
陸前高田市広田町にあります「工房めぐ海さん」
▶️工房めぐ海さんHP
工房めぐ海は岩手県陸前高田市広田町にある加工場。
地元農家が集まった広田半島営農組合の女性達が
自分達で育てた野菜やお米などの農産物
広田湾で獲れたワカメやホタテなどの海産物を使ってお菓子を作っています。
ひっつみ汁とは
水田が盛んな岩手においても、寒さが厳しく冷害で米がとれない年もあったため
食生活を安定させるために大麦、小麦、そばの生産も行われており
そのため米粉、小麦粉、そば粉などを活用する料理が多く
粉に水を入れてこねて作る料理である「しとねもの」文化が発達し広まりました。
こねた小麦粉を薄くのばした生地を手でちぎって煮ることから
「ひっつみ」は「手でちぎる」の方言「ひっつまむ」が転じたと言われています。
地域によって「とってなげ」「はっと」「きりばっと」とも呼ばれるそうです。
今回は工房めぐ海さんが作ったひっつみ汁を
朝日のあたる家のメンバーで現場でお給仕する
といった連携でOPENイベントに臨ませていただきました。
朝日のあたる家のボランティアメンバーにお声がけし
みんなでお揃いのエプロンでお給仕しました。
ひっつみ汁は大鍋で8個あるため、手配した業務用のガスコンロに加え
スノーピークのキャンプギアをお借りして400人分に臨みました。
▶️ギガパワーLIストーブ剛炎 [最大出力8500kcal]
キャンプギアとは思えない火力で大鍋に対しても十分対応できていて
コーディネーター鈴木、いちキャンパーとしてもびっくりしました。
OPENセレモニー後は地元の子供達の権現舞や郷土芸能の披露があり
賑わいの中、いよいよマルシェやお振る舞いが始まりました。
今回参加されたのは
◯振る舞い
・広田湾漁協さま(鮑と牡蠣のお振る舞い)
・酔仙酒造さま(日本酒のお振る舞い)
・神田葡萄園さま(ワインや葡萄ジュースのお振る舞い)
・朝日のあたる家(ひっつみ汁)
◯マルシェ
・陸前高田マイクロブルワリーさま(クラフトビール)
・ベーカリーマーロさま(パン)
・@かたつむりさま(キッチンカー・かき氷・カレー)
ご覧のラインナップですが
普通にキャンプ場利用客としてきた立場で考えても、とても豪華…
個人的にはキャンプ場でお酒の無料振る舞いと海鮮があるなんて嬉しい限り
(興奮で絶叫すると思います)
キャンプ場でクラフトビールがサーバーで飲めるなんて幸せです。
(興奮で発狂すると思います)
そして締めに体があったまるひっつみ汁
(興奮で…以下自粛)
とにかく大盛況の行列となっていました。
並んでいる方々にも並ぶ時間が勿体無いからと
我々は並んでいる方々へもひっつみ汁を配ってまわりました。
お子さん連れにもベンチを持っていき、並びながら食べていただきました。
ひっつみ汁を受け取って、鮑と牡蠣を受け取る動線であったため
鮑と牡蠣の焼き上がり待ちで大変な行列になっていました(笑)
鮑と牡蠣待ちのためにはちょうど良い待ち時間としてひっつみ汁があり
大変お役立てできたと思っております。
大盛況のOPEN日
またこのようなイベントやマルシェがあれば
朝日のあたる家では喜んでご協力したいと思います。
スノーピーク陸前高田のスタッフの皆さん
この度はキャンプ場OPENおめでとうございます。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
◯Snow Peak陸前高田キャンプフィールドHP
https://www.snowpeak.co.jp/locations/rikuzen/
ちゃっかりグランドOPEN初日に区画サイトを予約していた
コーディネーター鈴木(笑)
お振る舞い終了後はプライベートでキャンプを満喫しました
スノーピークキャンプ場のグランドOPENなのに
テントがコールマンなのは内緒(お許しください)
この地において
末長く皆さんの思い出を彩る
キャンプ場でありますように
( 文:鈴木 拓 )