産福連携



実績


地域おこし協力隊インターン 〜劉 辛夷さん〜

地域おこし協力隊インターン①


朝日のあたる家では今年度(2023年)
地域おこし協力隊のインターン受け入れを行なっています。

地域おこし協力隊インターンとは
「地域おこし協力隊インターン制度」は、地方への移住や地域おこし協力隊に興味がある方が、実際に現地で暮らしながら、地域に自分がマッチしているかをお試しできる、地域おこし協力隊の「プレ体験」となります。

◯総務省地域おこし協力隊インターン
▶️https://www.soumu.go.jp/main_content/000745990.pdf
◯陸前高田市地域おこし協力隊インターン
▶️https://www.city.rikuzentakata.iwate.jp/soshiki/kankokoryuka/teijukoryugakari/1/7338.html
◯移住スカウトサービスSMOUT
▶️https://smout.jp/plans/12375

その中で朝日のあたる家にも応募があり
2023/11/6〜11/17の2週間
「劉辛夷(りゅうしんい」さんをお受け入れしました。

劉さんは北京生まれの山口県育ち
大阪で就職し、接客や販売業の経験が豊富な
現在は東京で働き、東京在住の女性です。

劉さんが始めて岩手県を訪れた際に
空気と水の綺麗さや景色の美しさ
人の温かさを感じ、一気に岩手が好きになったとのこと
そこから劉さんの岩手巡りが始まり
中でも陸前高田市にお越しの際、町の力強さを知り
もっと郷土の魅力に触れたいと感じたそうです。

そんな中、陸前高田市の地域おこし協力隊のインターン事業を知り
農福連携なんてなんて素敵なんだ!と朝日のあたる家にご応募いただきました。

朝日のあたる家では産福連携を中心に
その産業の中でも特に農福連携を推進しており
本事業の募集も農福連携の現場の定着支援のサポートや
現場での体験レポや広報としてのライティング活動をしていただく方を募集していました。
インターン期間は劉さんにもたくさんの現場や農福連携に触れていただき
感じたことを発信していただきました。
こちらでは写真を中心にハイライトでご紹介致します。

初日から一緒に尾崎岬の山に椿採取へ
りんご畑にて葉摘と玉回しの作業を教わる劉さん
作業所きらりさんとのゆずの選果体験
〜この日の劉さんの感想〜
作業場きらりさんの皆さんと一緒に作業をせせて頂きましたが、とても明るく、活き活きとされており、活力を分けてもらいました。
農業は実は作業によっては障がいがある人もない人も隔たりなく出来る仕事だと鈴木さんが仰っていた事が印象的でした。活き活きされてる皆さんを見て、その通りだと実感致しました。


劉さんに感じていただけたように
農地ではみんなが同じ作業をして
ありがとう、助かったよの声が行き交い
一緒に汗を流して、休憩して
簡単な世間話やその日の天気の話をして

そこに障がいとなるものも
個人の背景としての障がいも存在しなくなります
農作業や選別作業といったシンプルな作業が
障がいのある人もない人も等しく繋げます。
ボランティアさんとの交流
ゆず狩りサポーターへの参加
Hsファームさんでいちご栽培管理を学ぶ
ファーム小金山さんでは規格外の利用や循環型農業を

タカタアグリコンソーシアムの全農家さんを巡ることはできませんでしたが
農福連携の現場感を知っていただきました。
時期的に連携が終わっているところも多かったので
コミュニケーションを大事にしていただきました。
劉さんに中国語で野菜や果物の発音を勉強させていただきました。
こちら劉さんの柔らかくも凛とした魅力が伝わります。
▶️劉さんと行く農福連携(Instagram)
▶️劉さんと行く農福連携〜番外編〜(Instagram)

朝日のあたる家の月1イベントみんなでご飯の準備 初めての雁月作り

北限のゆず研究会と朝日のあたる家とのタイアップ企画
北限のゆずでみんなでごはん
▶️北限のゆず研究会」提供のゆず料理を味わう
前日からゆず雁月(がんづき)作りをお手伝いした劉さん。

雁月(がんづき)とは郷土料理の一つで
小麦粉、砂糖、卵に重曹、酢を加えて蒸すことで膨らませる郷土菓子で、ゴマやくるみが入っており
もっちりした食感が素朴な味わい。腹持ちが良く、昔から農作業の合間の間食である小昼(こびり)や、日常的なおやつとして食されてきた文化があります。
黒砂糖を使用する茶色っぽい見た目のものは「黒がんづき」
白砂糖を使用するものは「白がんづき」と呼ばれます。
包丁入れが意外と難しい出来立ての雁月
みんなでご飯の待ち時間に劉さんの持ち込み企画が実現

劉さんの持ち込み企画 介護美容としてのネイル
特に実習のハイライトとしては
劉さんが提供してくださった福祉ネイルの提供
地域の皆さんが喜んでくださいました。
▶️劉辛夷さんの飛び込み企画「福祉ネイル」

〜2週間の実習を終えた劉さんの感想〜
2週間、陸前高田に滞在し、朝日のあたる家様で様々なお仕事を体験し、農福連携による支援で、沢山の方にお仕事や生きがいを与え、地域に貢献をされていると実感しました。
農福連携という言葉はなんとなく知っていましたが、これが自分の理想としている仕事であるという風に感じました。
障がいの有無関係なく皆が活き活き働ける社会環境の実現に向けて活動されている事は、この地域に大きな活力を与えているとおもいます。
また、市民の皆さんが集まれるコミュニティスペースもなくてはならない場所であると思います。
朝日のあたる家様で活動出来た事、沢山の地域の方に出会えた事、新しい発見が出来た事、本当に嬉しく思います。
ご縁を頂けた事、本当にありがとうございました。

実習を終えてみての感想を聞いている時に
「何よりこの2週間、人間らしくいられたことが幸せだった」
と話す、劉さんの言葉がとても印象でした。

きっと都会は行き交うだけの人といった距離感が大部分を占め
人との距離感もガードを張って生きていることも少なくないのだろうなと
みんなで少ない酸素を取り合い通勤したり働いたりする環境の東京において
陸前高田市の自然や人の温かさや素朴さといった風土と距離感に
劉さんは癒されたんだな、と感じました。

また、劉さんに癒された陸前高田の皆さん私達がいたことも事実で
地域づくりにコミットする人や人材は、必ずしも地元の人だけでなく
人と人、自然と風土との交流を大切にする人ならば
誰でもコミットできることであり

その中でお互いに癒しや気づきをもたらしてくれるんだなと
劉さんのインターンを通して感じさせられました。

劉さん、2週間ありがとうございました。
風邪引かないでね、お元気で
また近く、お会いできることを願って
(朝日のあたる家一同)

劉さんありがとうございました!ぜひ地域おこし協力隊へ!

(文:鈴木 拓)



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