産福連携



実績


朝日のあたる家「竹灯りワークショップ」開催レポート

伐採した竹を活かそう!「竹灯り」ワークショップ〜開催当日編〜


8月22日、朝日のあたる家で開催された
竹細工ワークショップ「竹灯り」作りの様子をお届けします!

子どもから80代まで、幅広い世代の人たちでにぎわいました

朝日のあたる家では
市民からの「成長しすぎた竹に困っている」という声をきっかけに
市内の放置竹林の伐採・整備を産福連携事業として進めています。

地域の困りごとを解決しようとするこの活動では
伐採した竹は廃棄せずに
これまでは粉砕機で細かいチップ状にし
関係農家さんにお譲りしていました。
農家さんたちは、その竹チップを有機肥料として使い、
美味しい野菜を育て、その野菜が食卓に届くという
「資源の循環」を実現してきました。

しかし、伐採される竹の量が多いことから、
「竹細工作りを通じて、地域の人々が交流できる場作りをしよう」と
未利用資源の竹を新たに活用するために企画されたのが
今回のワークショップです。

第1回ワークショップ「竹灯り」

竹灯りとは、竹に穴を開け、中にろうそくやLEDライトを入れ、
間接照明のような優しい光を楽しむ竹細工です。

・開催日:2024年8月22日(木)
・会場:朝日のあたる家
・参加者:陸前高田市民21名、関係者13名。合計34名
・助成:令和6年度 陸前高田市「心の復興交流事業」

今回のワークショップに向け、
事前に朝日のあたる家の利用者が集まり、
ザラザラした箇所にヤスリをかけ、
汚れを落とすなど丁寧に準備した竹筒を使用しました。

手を動かしながら、参加者同士の交流を

ワークショップでは
参加者が竹と数種類のテンプレートから
好きなデザインを選び、竹にテープで貼り付けて
模様を決めていきます。

頼れるワークショップリーダーの佐々木さん

次に、ドリルで模様に合わせて竹に穴を開けていきます。
初めてドリルを使う方が9割とのこと。
その使い方も事前にしっかり説明が行われ、スタッフの丁寧なサポートもあり
安心して作品作りを楽しめているようでした。

優しくサポートするコーディネーターの鈴木さん

今回、私も小学6年生の子どもを連れて参加しましたが、
周りの参加者たちがとても優しく接してくれ、温かい気持ちになりました!

参加者のみなさんに助けられました
事務局長の臼井さんもサポートしてくれました!

最後に、筒の中にLEDライトを入れて、竹灯りの完成!
完成した作品を手にすると達成感もひとしおです。
竹灯りは、参加者自身の〝おみやげ〟になり、
自宅でこの灯りを楽しめるのは、とてもうれしいものですね◎

作品はどれも個性が光るものばかりで
「何一つとして同じものがないね。個性が出ていていいね」と
出来栄えをほめ合う声と、大満足の笑顔があふれていました。

参加者それぞれの想いは

まずは、朝日のあたる家で開かれるイベント「ほっとカフェ」で
コーヒーマスターを務める
マー君こと、熊谷正弘さんにお話を伺いました。

「物作りが大好きで竹細工はずっとやってみたかったので
いい機会だと思って参加しました。
この竹灯りを灯して、大好きなコーヒーを淹れたいですね」
と、完成に期待をふくらませていました。

次に、準備作業に参加した男性にも伺いました。
「準備したものが形になるとうれしいね。
実際に作ってみたら、とても楽しかった。
これからも準備の日や当日、どっちにも参加したい」と
今後の活動にも意欲を見せていました。

朝日のあたる家のニューフェイス!

今年8月に、朝日のあたる家に入職したばかりという地野一真さん。
昨年の秋、農福連携でりんご農家の収穫を手伝った後、
コーディネーターの鈴木さんの勧めもあり、働くことになったそうです。
地野さんは朝日のあたる家での仕事について、どう感じているのでしょうか。

「普段は外での作業が多く、夏の暑さは大変ですが、辛いと感じたことはないですね。
昨年のりんご農家の手伝いがとても楽しかったので
今年も摘果や収穫をするのが、今から楽しみです」
と話してくれ、地野さんの今後の活躍が楽しみになりました。

次回のワークショップは9月26日(木)

次回は、吊るし竹細工「ウィンドスピナー」作りが予定されています。
「次の分も、予約したからね〜」と帰る参加者が多く
すでに竹ワークショップは大人気企画のようです。
興味を持たれた方は、早めのお申し込みがよさそうです。

これからも、地域の困りごとから生まれた
未利用資源である竹を通じて
人と人の温かさやつながりを循環させる、
そんなワークショップを開催していきます!

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取材・文 板林恵

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