
1月13日、全国的に二十歳のつどいや小正月行事が行われるこの日、朝日のあたる家では「親子で竹灯りワークショップ」が開催されました。
普段は高齢者が多く集まる朝日のあたる家ですが、この日は市内外から訪れた親子連れでにぎわっています。初めて訪れた子どもも多く、最初こそ緊張した様子でしたが、温かな雰囲気にふれ、次第にリラックスし、楽しそうな笑顔が広がりました。
地域が支えるワークショップ

第6回 竹細工ワークショップ「竹灯りづくり」
開催日: 2025年1月13日(月)
時間: ①9:30〜11:30 ②13:00〜15:00
会場: 朝日のあたる家
参加者: 午前の部32名、午後の部24名 合計56名
助成: 令和6年度 陸前高田市「心の復興交流事業」
今回のワークショップには、これまでの参加者のみなさんが講師やボランティアとして活躍。子どもたちに「ここを押さえてみようか」や「すごいね、もう少しで完成だよ!」と声をかけ、サポートする姿が頼もしく見えました。

また、事前準備には、朝日のあたる家の利用者や地域の方々が協力。竹の切り口に丁寧にフチ取りがされているところも、さすがですね。細やかな気配りから、優しさが伝わってきます。

みんなで協力して、つくる竹灯り
竹灯り作りのスタートです!
竹にデザイン用紙を貼り付け、そのデザインに沿って、ドリルで穴を開けていきます。
子どもの年齢によって親御さんの寄り添い方の違いが見られたことが、とても印象的でした。
保育園児たちは、重たいドリルに悪戦苦闘。お父さんや、サポーターに励まされ一生懸命に頑張っていました。


小学校の中学年となると、親に手を添えられながらも、できるだけ自分の力で挑戦。穴の大きさ、ドリルの使い方などを相談しながら見事に完成までやりきりました!


そして高学年の男の子は、黙々と作業に集中。自分でドリルビット(先端工具)を付け替え、穴の大きさを変えながら、しっかり自分の力で仕上げました。
親御さんの寄り添い方の違いから、子どもは「こうして成長していくのだな」と感慨深くなりました。

さぁ、すべての穴が開いたら、デザイン用紙をはがしていきます。
上手にできたかな〜。ちょっとドキドキの瞬間です。

一つひとつの「できた!」で成長していく子どもたち
子どもたちが完成した竹灯りを見せてくれました。
市内から参加した小学5年生の女の子は「ハートとうさぎ、2つを組み合わせたデザインにしました。学校で配られたチラシを見て、自分で作ってみたいと思って参加しました」と話してくれました。
完成した竹灯りをお父さんに見せる姿が、とても微笑ましかったです。

市内の保育園に通う男の子は「かっこいいから」と、星のデザインを選びました。出来上がった竹筒に灯りを入れると、星が光って、さらにかっこいいですね!

また、お孫さんと参加した女性は「今日は孫の〝お手伝いさん〟なの。自分で作るのも楽しいけど、お手伝いもすごく楽しいね!」と、笑顔で話してくれました。

家族やお友達と参加したみなさんにとって、大切な人と一緒に過ごす楽しい時間になったのではないでしょうか。

まっすぐ成長する竹のように
竹には、まっすぐ成長することや、しなやかで逆境にも強い特性があります。そして節目があるからこそ強く、折れることなく成長し続けることができるのだそうです。
子どもたちは地域の宝物。竹そのもののように、すくすく、強く、しなやかに成長してほしいと願います。

二十歳のつどいが行われるこの節目の日に開催されたことも、より一層、意味深く感じられました。
二十歳になったとき、今日の竹灯りに光をともして思い出話しをしながら、カンパイなんていかがでしょうか。
取材・文:板林 恵
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